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昔の日本人は遺体にも遺骨にも墓にも固執していなかった?

遺体はただのぬけがらであり、魂は別にあるという考え方のほうが、抽象性の高い思考かもしれないのだ。昔の日本人は遺体にも遺骨にも墓にも固執していなかった。だから平気で遺体を見捨てたのではないか。日本人が遺骨に非常なこだわりを示すようになったのは、火葬が普及し、「代々墓」ができて以降のように思われる。戦前の「代々墓」は、それでもまだ墓石の下は地面のままで、そこに遺骨をそのまま埋めるか、骨壷ごと埋めるかだった(今でもこの形をとる地域もある。年月がたてば壷は割れ、骨は土に還ってリン酸カルシウムと化す。改葬しようと思って石をどけたら、中はからっぽ、土だけすくって新しい墓に移したなんていう話も珍しくないのだ。

五月五日は最悪日だった?

飛行機では、旧羽田空港のスポットには四番と十三番が抜けていた。四の場合、死という不吉なものと結びつけず、「良い」の四だというとらえ方をすれば、先の厄勝ちの発想になるだろう。日本においては語呂合わせを巧みに使って凶を吉にする言葉遊びがさかんである。ところで数字にこれほどまでこだわるのは、数の発声にともなって言霊が成立している証拠でもあろうか。それぞれの民族の言語表現に同様なケースがあるか検討する必要があろうが、数信仰を考えるにあたり、どの民族にもそうした精神文化の深層に触れる部分があるといえる。キリスト教文化の十三には言霊の影響は少ないが、中国では五を凶数とし、五月五日は重日である大悪日としていた。五月五日は最悪日だから、じっと家にとじこもるという忌みが強要される日だった。しかし日本では端午の節句であり陽数が重なる日として逆に幸運がもたらされるという発想に転換し、現在はこどもの日で、元気のでる祝い事の日になっている。

かけるときには相手への配慮を

話す前には「今、よろしいですか?」の一言を携帯電話での会話は、移動中に音声が途切れたり、メモをとれなかったりで「言った。言わない」になりやすい。また、どこで情報が漏れるかわからない危険もある。「で、A社は○○円ということで、領収書は分けて期日は……」と、静かな観光地で、大手企業名や金額の話を大声で話している人を見たことがあるが、まわりの人は、はからずも内容が聞こえてしまい複雑な顔をしていた。携帯は重要案件を伝えるには危険なツールだと意識しよう。思いがけないときに携帯電話が鳴って困った、というのは誰にでも経験のあること。移動中の電車の中、ほかの人との打ち合わせ中、トイレや試着室の中まで携帯は容赦ない。騒がしい場所にいれば通話が聞き取れないし、逆に自分の声が響き渡るほど静まりかえった場所でも話しづらいものだ。だからこそ、かけるときには相手への配慮を。「今、お話ししてもよろしいでしょうか」と一言添えるのは最低限の礼儀だ。


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