コウジ酸配合のクリーム、乳液、化粧水、エッセンスなどには十分な美白効果があり、安全性も高いという報告が94年に発表されました。コウジ酸は、各種微生物の培養液から抽出したもので、多くの細菌を抑制する殺菌力があります。報告は、東京都にある済生会中央病院皮膚科のN氏らによるもの。N氏は、化粧品による皮膚障害について国民生活センターと協力し、長年にわたり実証的な警告を発してきました。対象は、肝斑、シミ150例、老人性色素斑72例、色素沈着型化粧品皮膚炎40例など、308人の成人です。使用されたのは、1%のコウジ酸を配合したクリーム(98例)、1%コウジ酸0.03%のリキリチンを配合したコウジ酸クリーム(117例)、0.5%のコウジ酸を配合した乳液(46例)、化粧水(27例)、エッセンス(18例)など。適量を患部に一日二回、塗りました。リキリチンは甘草のフラボノイドの成分で、コウジ酸との併用で美白効果を大きくします。使用期間はクリーム2〜30ヵ月、乳液4〜30ヵ月、化粧水4〜27ヵ月、エッセンス3〜10。投与開始日の状態をスライドで保存し、受診のたびに症状を比較しました。コウジ酸クリームは長期間使用したケースが多く、肝斑の88%、色素沈着型化粧品皮膚炎の75%、老人性色素斑の52%に有効でした。副作用は3%です。コウジ酸クリームはなかなか治らないケースに使用し、短い期間でよく効きました。色素沈着型化粧品皮膚炎の90%、肝斑の87%、老人性色素斑の72%に有効だったのです。副作用は1.6%でした。乳液、化粧水、エッセンスは比較的軽い症状に使い、クリームと同様に十分な効果がありました。副作用は乳液の場合だけ6%で、化粧水とエッセンスはありません。いずれも副作用は軽度の紅斑とかゆみで、投与を中止すれば回復しました。1年以上にわたって使った25例について、血液・肝機能・尿の検査を行いましたが、異常はありませんでした。使用期間が長期であったことから、安全性は高いと判断されています。気になる病的なシミが頬などにある女性には朗報といえるでしょう。副作用に注意し、日常の紫外線対策とあわせて、上手に利用したいですね。商品化されているのは、三省製薬のデルメッドホワイトニングクリーム(10g2本入り、5000円)など。ただし、「何%入っているのか、企業秘密で言えない」ようなメーカーのものは信用できません。
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