語彙学習というと、単語帳をきれいに作って満足してしまうタイプの人がいます。きれいな単語帳を作ると、それでなんとなく勉強したような気持ちになれますね。けれども、単語や単語の意味を整理整頓して書き写し、単語帳を作るだけで、かなりの時間が費やされてしまいます。これはとてももったいない気がします。きれいにまとめられた美しい単語帳を作ることと勉強することとは、まったく別のこと。単語帳を作る時間自体は、勉強時間には含まれないことを認識してください。実際、確実に語彙力をつけていった人には、きれいな単語帳を作っていない人のほうが多いのです。たとえば私の生徒で、二人の子供がいて、しかも短期間でTOEIC840点を達成した某外資系企業勤務の女性は、いつも覚えるべき単語や重要表現を何かの裏紙に走り書きして持ち歩いていて、覚えた順にどんどん捨てていました。私の単語本をバラバラにして、さらに1ページを半分に切り(1ページに2単語掲載されているので)、穴をあけてつないで単語帳にし、覚えていった人もいます。「覚えた単語」「中途半端な単語」「まったく覚えられていない単語」の3つに本の内容を分けて、まったく駄目な単語を集中的に勉強する日、覚えたつもりの単語の確認をする日……など、その日のテーマに合わせて、必要な部分をもって勉強していた人もいます。